アメ文全国大会

朝、チェックアウト後、近くにあったシャノワールという喫茶店でモーニングを食す。シャノワールは昔駒込にあったのを思い出した。ここは仕事もできるよい店である。それから、移動して表参道へ。今日は日差しのまぶしい暑い日。まだ時間があったので、大学近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら、あれこれ準備を、と思っていたら、東北から参加する会員から、列車が動かないので遅れそうである旨連絡があった。本部にも連絡したということだったが、ちょっと心配なので、本人に電話してみたところ、列車は動き出したとのこと。結局発表にも間に合ったと後で聞いた。喫茶店フェアトレードのコーヒーを出す店なのか、ブラジルのコーヒーが2杯分出てきて750円だった。高いように思ったが、表参道で2杯ならこんなものなのか。それから昨日教えてもらった大学脇の道をてくてく歩いていく。すぐ前を学会関係者らしき人が歩いているので、その後をついていく。六本木通りに出て左へ曲がり、横断歩道を渡る、とその人が入っていったビルは島根県に関係するらしい大学とは関係のない建物だった。どうやら学会関係者ではなかったらしい。またしてもどじなことである。バス停でバスを待っている人に尋ねたら、大学キャンパスは反対方向にあるトンネル(高架下)を抜けるとすぐだという。たいへん親切に道を教えていただき、ありがとうございました。教えてもらった通り歩いていくと、実践女子大の立派なビルがそびえていた。

開会式、学長挨拶、新人賞・学会賞授与を経て、発表開始。今日はまじめに4件の発表を拝聴(→ プログラム)。若い人たちが最近あまり扱われていない作家や詩人のテクストをとりあげて論じており、こちらにも勉強になった。(ベテランの意欲的発表ももちろん勉強になる。)発表終了後、最上階へ移動して懇親会。料理も飲み物もふんだんにあり、これを堪能。皆さんにご挨拶するとともに、情報交換にもいそしむ。これまでと違うのは、いつも一緒になる先生方の姿が見えないこと。定年退職された先生方で大会に参加されなかった方々がおられた模様。知人の体調不良の話も耳にする。まあ、こちらも遅かれ早かれ同じ道を歩むのであろう。数年先、どうしているだろう、などつらつら考えた。

今回は腰痛もあり、疲れもあるので、懇親会後、失礼してホテルへ。渋谷まで歩いたのはよいが、地下通路で道に迷い(あるいは、正しい道を辿ったが、それがくねくねと長かったというだけだったのか?よくわからず)、ずいぶん歩いて地下鉄に乗る。路線案内によると、ホテルの最寄駅はいくつかあり、そのひとつであった東日本橋駅で降りたが、そこからホテルまでの道はまったくわからず。駅構内の案内も途中で出口がわからなくなって、うろうろ。ようやく地上に出たが、自分がどこにいるのかわからない。仕方がないので、コンビニに入って店員に尋ねると、これまた親切に教えてくれた。ホテルは思ったよりも遠くにあった。やはり事前に調べて、一番近い駅で降りるべきだった。腰も痛いが、そんなことも言っていられないので、重い荷物をかついで、汗びっしょりになって歩く。しばらくしてホテルのネオンサインが見えてきた。苦労してたどり着いたホテルは、アメリカ資本なのだろうか、よいホテルであった。誰かがキャンセルしたために宿泊できたのだろうが、前日とほぼ同じ値段であるにもかかわらず、部屋の仕様はずいぶんと違っていた。風呂に入り、「まんぷく」を見て就寝。