羽田まで

荷造りをすませ、夕方、タクシーで金山まで。いつものように名鉄で空港まで行くつもりだったが、直前に事故があって不通だという。タクシーをおすすめしますと言われたので、多少の出費を覚悟して、駅から再びタクシーに乗る。おじいちゃん運転手の個人タクシーだったが、高速を飛ばしてくれたので、空港に着いたのは、乗るはずだった列車に乗っていた場合よりも早かった。半島を縦断する高速は眺めもよく、緑濃い周辺の町の様子も窺えた。アメリカの空港から延びる高速のことを思い出したりした。たしかに高かったが、緊急事態ゆえ致し方ないと考える。チェックインをすませた後、空港内の店で、牛丼弁当と握り飯と味噌汁を買って夕食とする。味噌汁が予想外に美味い。

今回は代理店にすすめられたので、羽田経由の便を使ってみることにしたのだが、中部国際から羽田までの便は案外空いていた。離陸後約1時間で着く。羽田には中学の修学旅行で来て、大学2年の夏休みに北大の友人のところへ遊びに行ったとき(の帰り)に使ったから、これで3度目か。海が近いためか、あるいは、こちらの嗅覚がいかれているのか、ターミナル移動のためのバスを待っていると、潮の匂いが漂ってくる。国際線ターミナルの建物内ではそのような匂いを感じることはなく、免税店も充実。遅い時刻にもかかわらず発着便が多いためか、外国の旅行者とおぼしき人々が多く、活気がある。コーヒーショップに入って、パソコン作業にいそしむが、11時頃になると、閉店だという。24時間稼働ではないらしい。(聞けば、自分の乗る飛行機が1日の最終だとのこと。)他の店は混んでいるか、あるいは、VIP 用とかで使えず、結局、ゲート前の待合室で作業継続。なかなかボーディングが始まらないなと思っていたら、アナウンスがあり、アラート・システムの故障で機材を取り替えているので、いつ搭乗できるかについては次のアナウンスを待てと言う。そんなアナウンスが2、3度続き、これは今日は飛ばないかと思ったが、結局、離陸予定の0時45分を大きく遅れて搭乗開始。2時25分の離陸となった。今日はどうもついていませんな。座席は3人掛けの真ん中の席。安定高度に到達すると、すぐに夜食のようなもの(長野のお焼きが美味かった)が出て、それを食べると、後は時間も時間だし、疲れもあるので、ひたすら眠ることになる。夜行便だと考えると、なかなかよいフライトではあるが、機内で仕事をしたい人、映画を見たい人には不向きか。