松本行

千種から10時過ぎのしなのに乗って松本へ。列車の窓から見える道や畑や遠方の山々にはうっすらと雪が積もっている。松本までは2時間ほど。思ったよりも近い。プラットフォームに降り立つと、名古屋よりも気温は低いはずだが、しっかり着込んできたので、それほど寒いとは感じない。駅を出て、同じ列車に乗ってきた皆さんと、まずは腹ごしらえでもということになる。駅前のコンビニでうまい蕎麦屋はないかと聞くと、ああそれなら弁天さんでしょ、隣の、とおっしゃる。ほんとにうまいですか、としつこく聞くと、そう思いますよ、ただ私は(おそらく体質上)蕎麦は食べられませんが、と店の人はおっしゃる。ともかく土地の人の推薦を得たので、店に入ってみる。創業120年という老舗であるらしい。壁にはサイトウキネンで訪れたとおぼしきオザワ、ロストロポーヴィチといった著名人のサイン入り色紙が飾られている(筑紫哲也と書かれたものもあった)。天ざるを注文。奥でがたごとと音がするので、注文を受けてから蕎麦を打つのだろうか。出てきたのは白めの蕎麦。更級蕎麦ということか。蕎麦のことはあまりよく知らないが、歯ごたえもまずまずで、個人的にはおいしくいただく。天ぷらのボリュームもまずまず。

それからタクシーに分乗して、信大へ。初めて来たが、以前に訪れた秋田大を思わせるようなキャンパス。クラブ活動でもあるのか、学生さんたちが楽しそうに話しながらキャンパスを歩いていく。会議の後、研究発表2件を拝聴。(プログラムはここ。)遠征の時は疲れが出るのか、質問を考えつかず、今日はだめな聴き手であった。反省。発表された皆さん、準備に当たられた先生方、院生の皆さん、お疲れさまでした。

終了後、再びタクシーに分乗して、馬肉料理の三河屋という店へ。老舗店らしい古民家風(?)の店内。座敷に通され、そこですき焼き風の鍋(さくら鍋)、馬刺しなどを堪能。久しぶりに会った先生方と情報交換しつつ、「善哉」(よいかな)という名の酒も味わう。ちょっとぜいたくをした後、またタクシーに乗って、一泊せずに帰宅される皆さんを駅まで送ると、駅舎の温度計がマイナス6度になっていて驚く。皆さん、寒い寒いと言うが、こちらは着込んでいる上に、善哉で体も温まっているので寒さを感じることはない。(要するに、鈍感になっているということなのだろうが。)2次会でさらに飲むべく、駅近くの居酒屋さんに入り、カウンターに並んで別の地酒をちびりちびりやるうちに、酔いが回り、疲れも出てきたので、先に失礼してホテルへ。