「越中八尾 風の盆」(NHK)

暑い日。午後、大雨あり。夜、大学近くの洋食屋さんで納涼会。いろいろ面白い話を伺った。年齢絡みでけっこうな品も頂戴する。楽しい会をありがとうございました。

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昨夜のこと——『半分、青い。」に続いて、「新日本風土記」の再放送が始まった。八尾のおわら風の盆を扱ったもの(「越中八尾 風の盆」、最初の放送は2014年)。八尾はかつて養蚕が盛んであった地で、おわら節の起源は糸繰歌だったという説もあるのだとか。糸車を回しながら繰り返される言葉に、抑揚がついて歌になっていったという説だろうか。興味深い。

おわら風の盆のことは、何年か前に英語授業で富山出身の学生が発表したときまで何も知らなかったが、農耕との結びつきも強いようである。ゆっくりした三味線と鼓弓の音色に合わせて歌われる歌、踊りは、農村社会を維持してきた様々なものと密接に結びついているのだろう。歌と伴奏のリズムおよび音色には少々ヒプノティックなものもあるような気がする。おわらに限ったことではないだろうが、その世界にのめり込み、祭りのために生きているというような人が出てくるのもわからないではない。

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富山つながりで思い出したが、たしか小学校5年(6年だったかも)の時の学芸会で、富山の薬売りに化けた狢の役を演じたことがあった。「越中富山の薬売りだあ」という台詞があったように記憶している。狢は前半は薬売りに化けて人々をだまし、後半はお坊さんに化けたものの、それがばれて退治されるという筋だったはず。狢役は前半後半で役者が代わり、後半は別の生徒が演じた。役作りのために、もう一人の狢役の子と二人で、市の動物園へ行き、狸を見て帰ってくるなどということもしたのであった。よい思い出。