告別式

地下鉄で砂田橋まで行き、そこから歩いて矢田川を渡り、守山区の葬儀場へ。栄で乗り換えて行く少々遠いところと思っていたが、意外に近かった。式は天台宗によるもので、自分の知る宗派とは儀式が異なった。シンバル様のもの、鐘、木魚の音色、リズム、強弱も違っていた。宇宙の中にぽつんと生じた自分という束の間の存在を、家族をはじめとする同様の存在のネットワークが支えているという思いを強くする。そのネットワークがほころび、一つ一つその部位が欠けていくことで、孤立の様が次第にあらわになっていくのだろう。
出棺を見送った後、また川を渡って砂田橋へ。まっすぐ帰ろうと思っていたが、ドームまで歩いてモールで昼食ということになり、学校の並ぶ道を西へ。喪服は冬物ではなかったが、今日は暖かく、また、上にセーターとコートを着ていたので、寒くはなかった。ドーム前の地下鉄駅まで来ると、若い女性たちがエスカレーターと通路を埋め尽くしていた。アイドルグループのコンサートがあるらしい。係の人に聞くと、ヘイ・セイ・ジャンプというグループのコンサートなのだとか。まるで知らないグループだが、人気があるらしい。人並みをかき分けて、モールにたどり着く。モール内もコンサートに来たとおぼしき人たちでごったがえしていて、レストランにも行列が出来ていた。年齢層からして、うどん店が混むことはないだろうと思い、「丸亀製麺」へ。しかし、ここにもやはり行列。わずかに空いていた席に座り、明太子と温泉卵の入った釜玉うどんのセットを食す。美味なり。食後、また人並みをかき分けて駅まで行き、今度は地下鉄で帰る。あまり調子がよくないので、その後は休養とあいなる。