アメ文中部支部例会

発表2件を聞く。『デイジー・ミラー』に見られるホラティウスの影響を指摘するものと、「トラウマ」という観点からモリソンの『ビラヴィッド』と青山真治の映画『ユリイカ』を比較するもの。アメリカ文学を他の研究分野と接続する試みは悪くないが、個人的には、文学テクストをじっくりと読んで論じる発表をもっと聞きたい。(あと、発表時間は守ってもらいたい。)海外に出かけてしまった人が多く、出席者数が心配されたが、杞憂に終わる。

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終了後、今日は常連の皆さんがいないので帰ろうかとも思ったが、つきあってくれる人があり、いつもの芽育へ。刺身、エスカルゴなどを肴に、日本酒少々。

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アリスのレストラン [DVD]

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夜、テレビをつけたらやっていた。BS。実は初見。69年という時代を感じるにはよい。アーロの母マージョリー(ウッディの二人目の妻)はユダヤ系で、ウッディがユダヤの子供向けの歌(The Klezmatics というグループが曲をつけて Happy Joyous Hanukkah としてリリース)を書くきっかけとなった人。映画では役者が演じているが、なるほどこんな感じの人かと思う。ウッディの病室で、ピート・シーガー(本人)とアーロが歌うシーンも興味深い。